俺メモ。

ibisさんのひ弱な脳みそから消えゆく記憶たち(どうでもいいものも大抵多い)をとどめ行くメモ。ゆっくりしていってね!death strandingプレイ中。

ノーラン監督のIQ高杉

TENET見てきました。念願の。あの。

コロナで公開延期になった時はほんとにどうしようかと思ったけど無事に公開されてよかった。

正直これは論理思考能力の欠けてる日本人の大半はおもちゃにもならない、理解できないから娯楽にすらなるのか疑問。つまり最高にすごい映画。

量子物理学を真っ向から扱ってるというより、SF的IQ高くないとわかんない食材ばっかり。エントロピーとは何か、エントロピーはなぜ増大するか、エントロピーの増大によりなぜ時間が進行するのか、エントロピーはなぜ減少せず時間の不可逆性はなぜか。小松左京御大の果しなき流れの果てにを小学生の時に読んでオエってなって時空移動の理屈調べてまたオエってなってスペースオペラ小説の物理法則無視すごーいってなってミリオタになったんだった。

主人公、名前出てこなかったなーと思ってパンフ読んで名もなき男になってて噴き出した。やりにくいシナリオこの上ない。

この作品はニールの侠気と彼の受け入れた運命のあまりに悲惨な終わりが、悲しみを通り越して感動を生むようにできている。一緒の方向へ一緒に生きて「行く」ことができない、一期一会というのはなんでこんなに悲しくて綺麗なんだろう。

ノーラン監督といえば映像美で、その映像美が生み出される過程が革命すぎて監督頭おかしいなと思うが、今回特に理解できなかった。順行と逆再生が同居する戦闘シーンどうやって撮るの…。流石に合成だろうと思って、メイキング探してたら3,000部限定でもうプレミアかよ読めないよ。株売れたら買うよ。

ぜひ続きのシナリオでまた見たいが、制作してくれないだろうか。例え鑑賞者に結論を委ねる映画だとしても、きっともっと不思議で苦しくて悲しくて綺麗なものが見れるんだろう。

過去に一方的に遡るだけの制約は、シュタインズゲートでもあったけど、どこにでもいるしなんでもできるタイムマシンよりロマンがあり、悲劇性が強いよね。

 

ところでシュタインズゲートをやったことがないゲーム仲間同僚のYさんに散々熱く語って買わそうとしてるわけだが、Yさんのリアル女の趣味最悪だから推しギャル一致したらやだな。でもこのもどかしさを共有できる人を増やしたい。

 

しかし映画を見終わって実感したのが、たった2時間30分を暗い映画館のプレミアシートで集中して過ごすだけで、ストレスが軽くなって元気になっていた。体はすごく疲れてるけど、多幸感があって夢中になれる。素晴らしい映画はまるで恋愛のようだ。